トウテイランはゴマノハグサ科に属し、夏から秋にかけて咲く多年草の花。中国の有名な湖「洞庭湖」の水の色のように美しい「藍色」の花を付けるので、洞庭藍と呼ばれるようになりました。秋が深まるにつれて青色が濃くなり、より一層美しさが増します。全国的にも貴垂な日本特産の植物で、久美浜砂丘の箱石浜周辺で見ることができます。昭和三十年代までは一帯で美しい景観が保たれていましたが、環境変化などでその数は少なくなりました。周辺ではその他にも五十種類以上の貴重な海浜植物が自生し、現在はこの豊かな自然環境を守ろうと保全活動が進められています。甲山にある五ヘクタールに及ぶ蓮沼では、ヒシの群生を見ることができます。ヒシは池沼に生える一年生の水草で、夏には美しい白い花を咲かせます。久美浜のシンボル兜(甲)山を背景に生えるヒシの群生は絶景です。かつては全国的に自生していましたが、環境汚染の影響などにより、こうした自生の姿が見られるのは珍しくなりました。ヒシの実は乾燥や冷凍もできる保存食として重宝され、九月中旬から十月下旬まで船を浮かべてヒシを採取する光景が見られます。おすすめスポットとして、日本海を望む絶景の夕日ヶ浦温泉郷に訪れてみてはいかがでしょうか。
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